豪ドルで大損する原因とは何か!最大120万円の大損体験から分析

実際の豪ドルでの大損体験談について触れながら、豪ドルの取引にて大損してしまう原因について分析する。

豪ドル大損体験談~コロナショックで大損

2020年3月、世界中で猛威を振るった新型コロナウイルスの影響で、世界中の経済活動が大きく制限された。これをきっかけにリスク資産である株式が売られ、株価が一時的に大きく下落し、円高が急激に進んだ。いわゆるコロナショックと呼ばれるものである。

世界経済が不安定な状況においては、為替相場も急激な値動きが予想されるので、注意が必要だ。安易な取引は大損を招くだけである。特に、豪ドルやトルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソとった新興国通貨は、ドルや円やユーロ等の主力通貨と比べて信頼性が低いため、コロナショックのような急落時に叩き売られる傾向が強い。

コロナショック時の豪ドル/円の週足チャートを見てみよう。中国の武漢市で新型コロナウイルスが発見された2019年12月頃から急落しているのが分かる。このような急落時に、値ごろ感から豪ドルを始めとした新興国通貨を安易に買う行為は大損に繋がる。

コロナショック時の豪ドル/円の週足チャート

ここで、コロナショックの急落中に豪ドルに安易に投資してしまった具体的な大損体験談を見てみよう。コロナショックの影響で急激な円高が進む中、逆張りしてしまった大損体験談である。

2020年1月からFXを始め、ロスカットというものがイマイチ分かっていない初心者でしたが、2月下旬位まではそれでも何となくプラスとなり・・完全に調子に乗っていました。

私は豪ドル円をトレードしており、その当時は証拠金が1ロット(1万通貨)29,000円くらいだったと思います。
他のドル円、ポンド円に比べると証拠金が安いので、気軽に出来るかも?くらいで始めてしまいました。

2月終わりくらいから完全なダウントレンドだったのに、何故か逆張りでロングを3ロットも入れており・・。

3/6コロナショックの大暴落で強制ロスカットされました。仕事の合間にスマホのチェックをした時には頭真っ白でした。350,000円があっという間に消えておりました。

コロナショックのような急落時に初心者が逆張りをするのは非常に危険な行為であり、大損につながるリスクが高い。
そもそも、FXは強いトレンドが出た際は一方向に強く進んでしまう性質がある。それは、豪ドルのような新興国通貨の場合は特に顕著で、安易に逆張りをするとこれまでコツコツ積み上げて利益を一瞬で吹き飛ばしてしまい、大損なんて事もよくある。

続いては、コロナショックの急落後の急回復時に大損してしまった豪ドル大損体験談を見てみたいと思う。
先のチャートを見ても分かる通り、コロナショック後に豪ドルは急回復している。急落後に戻してきたところを、まだまだ売りトレンドだと思い込み、戻り売りに徹してしまったことで大損してしまった体験談である。

コロナウイルスの影響で、豪ドル円のレートが60円を割れるほどの急落がありました。その後、70円近くまでの急激な回復がありました。

上昇が激しかったため、デイトレードのつもりで豪ドル円を67円位で3万通貨ほどショートでエントリーしましたが、ほとんど調整することなく80円近くまで上昇してしまいました。

途中、何度かナンピンをし、平均単価を上げましたが、全て裏目に出た状態です。最終的に21万通貨でレバレッジが10倍程度位になりました。

強制ロスカットされるほどではありませんが、建値まで戻る気配が無かったため75円くらいで損切りし、40万円程度の累計損失を確定させました。

私がトレードしていた豪ドル円のレートも急激に上昇していたため、1度は調整の下落があると考え、ショートでエントリーしたのですが、予想が外れ、ほとんど調整が入りませんでした。

予想が外れることは仕方ない事ですが、外れたと分かった時点で損切りをすれば、小さい損失で済みました。

しかし、レバレッジが低く強制ロスカットの心配がない事から、あまり危機感を持っておらず損切りが遅れてしまいました。

また、コロナウイルスの影響もまだ終わっておらず、為替がもう1度下落するタイミングが必ず来ると思ってしまったことも、間違いでした。

豪ドルのような新興国通貨は値動きが激しいので、損切りが遅れると致命的な大損につながってしまうリスクがある。
大損を回避するには、目論見が外れた際、傷が浅いうちに損切りをすることしかない。

豪ドル大損体験談~フラッシュクラッシュで大損

相場が何らかの影響で瞬間的に急落する現象をフラッシュクラッシュというが、ここでは2019年1月3日の早朝に起きたフラッシュクラッシュでの豪ドル大損体験談を見てみよう。

年末年始は、取引参加者が少ないため、一部の大口投資家の仕手的な取引により、為替相場は大きく変動しやすい。特に、豪ドルのような新興国通貨の場合は尚更である。

2018年の後半は年末にかけて米中の貿易不安から豪ドル/円はずっと下落していたかと思います。

月足レベルの長期足で見たときに前回の安値付近で反発する可能性もあるのではないかという浅はかな考えと、トランプ大統領の発言で1ヶ月ほどの周期で上下動する相場からそろそろ余裕を持って買いを仕込んでおこうと考えました。

当時はDMM FXにおいて今よりも豪ドル円のスワップが良く、長期投資で臨む予定でした。
証拠金100万円、ロット数:10Lot(10万通貨)、スワップポイント:300円/1日、レバレッジ:10倍程度

ところが、年を明けてすぐにボラティリティーを失っていた相場がもの凄い勢いで急落したのを今でも鮮明に覚えています。6円程の急落であったのではないかと思います。そこまでの下落は想定外であったのと、あまりにも短時間での急落だったのでなすすべがありませんでした。FX会社のバグではないかと思ったほどです。

後に冷静に振り返ってみると年末年始で市場参加者が減り、ボラティリティを失ったタイミングで大口の投資家が売りを仕掛け、さらにそれに反応したAIが売りの追い打ちを掛ける形で大暴落に繋がったのだと反省しました。

市場参加者が減るタイミングでは大口の投資家が大きく仕掛けると相場は急変することを学び、その後は市場参加者の少ないタイミングでのエントリーはかなり慎重にするようになりました。

フラッシュクラッシュ時の豪ドル/円の日足チャートを見てみよう。わづか、1日で(正確には数十分の間で)6円近く急落しているのが分かる。

フラッシュクラッシュ時の豪ドル/円の日足チャート

日本時間の早朝の時間帯は、アメリカ、ヨーロッパ、日本といった取引高の大きい取引所が全て閉まっているため、想定以上に大きなボラティリティ(価格変動)が起きるリスクがある。

日本人は寝ている時間のため、フラッシュクラッシュの急落に巻き込まれないように、常にロスカット注文(損切り注文)を入れておくべきである。

豪ドル大損体験談~リーマンショックで大損

2008年、米国の投資銀行リーマン・ブラザーズ・ホールディングスが経営破綻したことをきっかけに、その後世界的な金融恐慌が発生した。いわゆる「リーマンショック」である。世界中の株式が売られ、為替は円高に大きく動いた。この値動きに巻き込まれた投資家は少なくない。

資源国であるオーストラリアは、2008年ごろまで中国の好景気に伴い好調な経済が続いていた。リーマンショックが起きるまでは。。。

リーマンショック時の豪ドル/円の月足チャートを見てみよう。数ヶ月の間で、105円近辺からなんと55円近辺まで急落しており、約1/2になっているのが分かる。

リーマンショック時の豪ドル/円の月足チャート

豪ドルの高いスワップポイントに惹かれ投資したものの、リーマンショックに巻き込まれてしまった大損体験談を見てみよう。

当時は豪ドルのスワップポイントが高くレバレッジ規制もなかった。

2008年1月ころ、証拠金150万円をもとに8万通貨の豪ドルを購入してスワップ運用を開始。(1豪ドル:96円位だったと思います。)

1日約500円ほどのスワップを受け取っていたと思う。

2008年8月ころ、リーマンショックにより一気に豪ドルが下落に転じる。

ポジションも一括購入していたため、下落に耐えられなくなってきた。

少しでも下落に耐えようと、別会社で、豪ドルの売りポジションをちょくちょく売買し、得た利益をスワップ用の口座に移すということも繰り返していたが、買いポジションでの損失を埋めるほどにはならなく焼け石に水で、結局、150万円の資金が30万円になってしまった。

『1日500円ほど』のスワップのために神経をすり減らしすぎと判断して撤退した。(撤退は1豪ドル:65円位)

スワップポイント狙いで、豪ドル含めた新興国通貨に長期投資するのは、あまりお薦めできない。
新興国通貨は、基本的に通貨としての信頼性が低いが故に高金利になっているため、先に見てみたコロナショック、フラッシュクラッシュ、リーマンショック等の急落時にたたき売られてしまう傾向にある。

特に高いレバレッジで取引をしていると、急落時には強制ロスカットになってしまい、これまで積み上げてきたスワップポイント共に、投資資金が市場の養分になってしまう。

豪ドルでの大損を回避するためにどうしたらよいか

2000年から現在までの豪ドル円の値動きを見てみると、リーマンショックが本格化する前の2007年10月の107円90銭近辺を頂点とし、リーマンショック、および、コロナショックの時の55円近辺が最下点となっており、長期的な目線だと55円~107円の間のレンジ相場となっている。

豪ドル/円の月足チャート

豪ドルに投資をする際には、まず、豪ドル/円が55円から107円の間で推移するレンジ相場を形成していることにまずは気づく必要がある。
安易にスワップポイントが高いという理由だけで、このレンジ相場の上の方のレートの時に、豪ドルを買う取引はリスクが伴うし、逆にこのレンジ相場の下の方のレートの時に売りを入れるのも急反発の可能性があり注意が必要だ。

大損体験談を振り返ってみると、高いスワップポイントに気を取られて、為替相場の状況をしっかり分析することなく投資をし、手持ち資金の大部分を投資するなどして身動きが取れなくなっているケースが散見される。強制ロスカットや大損を避けるためには、相場分析と共に手早い損切り、そして、資金管理を徹底する事が重要である。

以上をまとめると、豪ドルでの大損を回避するためのポイントは次の3点。

1.高いスワップポイントのみに惑わされず、自分自身で相場分析を行うこと
2.急落や急騰時のボラティリティ(価格変動幅)の高さを鑑み、予め損切り注文をいれておくこと
3.資金管理及びレバレッジ管理を徹底すること(長期保有の場合は出来るだけ低りレバレッジが望ましい。)

これらの点に注意した上で、豪ドルへの投資を考えたい。

この記事を書いた人
「投資の知恵袋」編集長 shima
「投資の知恵袋」編集長 shima

2018年から株・FX・仮想通貨取引に参入しているプロトレーダー兼「投資の知恵袋」編集長。
東京大学大学院を2004年に終了後、大手ITベンダーを経て、その後2社を起業し、成功に導く。特技はコンシュマー向けWEB/アプリメディア開発、および、FXトレード。

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