FX自動売買で大損を防ぐには!全損体験から大損の最大要因を解析

FX自動売買で実際に全損してしまった体験談を元に、特にFX初心者が大損してしまうポイントについて解説する。

FX自動売買とは

FX自動売買とは、自動売買ツールを用いて、あらかじめ決められたルールに従って自動で売買を行うシステムトレードの事である。自動売買ツールは、発注から決済までを人間の代わりに全て実行してくれる。
裁量取引(実際に個人が自身の考えに基づいて売買の判断及び実行を行う取引)とは対をなす取引方法である。

FX自動売買のメリット

FX自動売買のメリット

FX自動売買のメリット、デメリットにはどのようなものがあるのだろうか。まずはメリットとして考えられるものを見ていこう。

・感情や記憶違い、勘違いなどの人間的な要素に左右されずに取引を行うことができる点が挙げられる。FX初心者の中には氾濫する情報や自身の心理状態に振り回されて冷静な判断ができずに失敗してしまった方も多いのではないだろうか。自動売買はその名の通り自動でトレードが行われるため、このような失敗とは無縁である。特に心理的な障壁が高い損切を確実に実行できるのは最大のメリットと言える。

・専門知識の乏しい初心者でも利用しやすい、という点も見逃せない。そもそも何を考えてトレードをすべきか理解していない初心者にとってはFXそのものに手を出しづらい。自動売買は自動で発注から決済まで実行してくれるため、気軽に取引を開始することができる。

・最後に、時間的な制約が緩い点が挙げられる。FXと言えば一日中パソコンの画面に張り付いて…というイメージを持っている方もいるのではないだろうか。もちろん全ての裁量取引がそのようなものではないが、多かれ少なかれ時間に縛られることは事実である。その点自動売買においては一度運用を開始してしまえばチャートを監視する必要がないため、家事や仕事で時間に余裕のない方でもトレードを行うことができる。

FX自動売買のデメリット

FX自動売買のデメリット

対してデメリットとなるのは下記の点である。

・自動で取引が行われるため、知らぬ間に損失が拡大している危険性がある点が挙げられる。自動売買に用いられる自動売買ツールは命令された事以外は一切考慮しないため、状況に応じて柔軟に対応する事ができない。自動売買にまかせていれば大丈夫…と高をくくっているといつの間にか取り返しのつかない大損に繋がることもある。

・利用しているFX業者によっては手数料が発生する場合がある。中にはEA(自動売買ツール)自体が高額で販売されることもあるが、有効に使えないケースも多く、その場合、損失を出したも同然である。

まとめると、FX初心者でも手を出しやすい点が、FX自動売買のメリットでもありデメリットでもあると言えるだろう。

FX自動売買で大損する原因~簡単に儲かると思い込み、大して調査もせずに取引を開始

FX自動売買はその手軽さゆえに、初心者が安易に手を出して痛い目に合うケースも少なくない。具体的な大損体験談を見てみよう。

とはいえ私はFX素人。
自分の裁量で取引するのは怖かったので、売買を機械(自動売買ツール)に任せることにしました。
利用したのはシストレ24です。

自動売買ツールのそれぞれの過去の実績が表示されているので、人気上位で過去の成績が良いものに任せれば安心だと思い、30万円ほど入金し、売買を任せました。

結果、私は20万円の損をしました。

機械にも得意な相場、苦手な相場があるのによく調べなかったのが原因です。アベノミクスが始まる前の相場と、アベノミクスが始まってからの相場ではチャートの動き方が全然違かったのに、過去の成績だけに目を向けてしまったのです。

しかし、月末になり、EA(MT4と呼ばれる取引プラットフォーム上で稼働する自動売買ツール)のサポートさんより「世界の指標が変わる大きなイベントがあるので、反対のポジションを所持している場合は、EAを止めるなど、ご自身で判断をされてください」との連絡が入りました。

通貨の変動が本当に激しく、私は反対側のポジションを持っていましたが、どのポイントがEAを止めるポイントなのかわからず、EAは次々にナンピンしていきました。証拠金維持率も100を下回ってしまい、追加の入金も間に合わず-36万円でロスカットになり、残高が0になりました。

自動売買ツールにも得意・不得意な相場があるのである。例えば、逆張りの自動売買ツールだと大きいトレンドが発生した際に大損につながりやすい。
自動売買ツールだから、そのツールの特徴も知らないで安心していると大損につながってしまうケースもあるから注意が必要だ。

続いては、取引に用いられるロジックではなく、そもそも自動売買そのものの仕組みや取引ツールの使い方を理解していないがために全損してしまった大損体験談を見てみよう。

自動売買の設定がONになったまま、手動で決済をしてしまったことによって生じた悲劇である。

そんな時に日々何もしなかったため、仕組みを理解していなっかたことが裏目に出ます。

大量にたまったポジションを眺めつつ、早くトレンド転換しないかチャートをチェックしていた時、ちょうどトレンド転換して戻ってきました。
ある程度戻ってきたところで、多少の損切りを覚悟して手動で決済をしたのですが、その時自動売買をオンにしたままだったのです。

当然手動で決済するポジションはロットの大きい(損が大きい)ものからになるのですが、自動売買がオンのままだと決済した瞬間に同じロット数でまたポジションを持ってしまうのです。

それをまた手動決済して、またポジションを持つ、こんなことを何度か繰り返してやっと仕組みに気づき自動売買をオフに。

本来なら少しの損切りで済むはずが、結構大きな損失になってしまいました。(今回の件の影響は10万円位かと思います。)

皆さんも自動売買、システムトレードをする際には、仕組みをよく理解してからトレードを開始してください。

当然ではあるが、簡単に始められるからといってFX初心者が簡単に勝てる程甘くはない。相場とFX自動売買の仕組みの双方を理解した上で運用を開始するべきだろう。

FX自動売買で大損する最大要因~ハイレバレッジでの取引

調査不足だけでなく、身の丈に合わないレバレッジ(ハイレバレッジ)とロット設定も取り返しのつかない大損に繋がってしまう。

日本の証券会社のレバレッジの上限は25倍までと決まっているが、海外の証券会社では、1000倍程度までレバレッジを上げられる。
例えば、1000倍のレバレッジとは、ドル円で言えば、10万円の証拠金で1億円程度の取引を行うことであり、すなわち、0.1円動いたら強制ロスカットになってしまうので、超ハイリスクであり、大損につながってしまう。

それでは、FX自動売買において、ハイレバレッジトレードによって大損してしまった具体的な体験談を見てみよう。

2018年12月、XMでレバレッジ888倍にて取引開始。さらに、130万円でFXの自動売買ツールを購入。この時のアメリカ大統領はトランプ大統領だった。

トランプ大統領の発言で、ドル円の動きがとても激しく、波に乗れれば大きな利益が出せた。

取引き開始2週間で元本の60万円が120万円になる。これはとても嬉しかったが、今思えば元本の60万円を引き出しておけば良かったと後悔している。
しかし、ツール代に130万払っているので、利益60万では終われなかったのだ。

そして、ついにその時が訪れる。2018年クリスマスショック&2019年1月のフラッシュクラッシュである。
たったの1週間ほどで、1ドル114円が105円まで大暴落したのだ。

当然、証拠金の120万円はゼロカットで無一文に。その日は夜寝れなかった。
これは本当に現実なのかと、疑うほど現実感がなく、同時に夢であって欲しいと真剣に思った。

2019年1月のフラッシュクラッシュの時のドル円の日足チャートを見てみよう。1/3の早朝に109円から104円台まで5円近くも一瞬で急落した。

フラッシュクラッシュの時のドル円の日足チャート

ハイレバレッジで自動売買の運用をした場合、レートが逆行した際、急落時に一瞬で強制ロスカットになってしまい、大損につながってしまうのである。

続いて、よくあるナンピンマーチンタイプの自動売買ツールをハイレバレッジで運用してしまった大損体験である。

ナンピンマーチンとは、簡単に言うと、レートが逆行する度にロットを2倍、4倍・・・と倍増させていく取引手法である。
少しでもレートが戻ればすぐにプラスに転じるというメリットがある一方、レートの逆行が続くと損失額が雪だるま式に増えてしまい、大損してしまう大きなリスクがある。

このナンピンマーチンタイプの自動売買ツールをハイレバレッジで運用するとは、愚の骨頂であり、大損しても文句も言えまい。

それでは、具体的な大損体験談を見てみよう。

そのEAの基本となる取引手法はナンピン型の変則マーチンゲールタイプ(ナンピンの度にロットを上げていく手法)です。
具体的には、0.2(200通貨)ロットからスタートし、最大で100ロット(10万通貨)まで段階的にロットを上げ、ナンピンしていく手法です。

2020年9月に開始した翌日にユーロドルが暴落。証拠金維持率が一気に100%を切る事態になる。
ちなみに維持率が20%を切ると強制ロスカット。
この時は3週間くらいでトレンド転換し30万の損切りでなんとか延命。

その後順調に資金を取り戻し、2021年4月に完全復活。
2021年6月頃には口座残高100万近くまで資金を伸ばす。

しかし、FMOC発表による暴落で大量のポジションが残り、またもや維持率が100%以下に。
10万円追加投資して延命を図るも、暴落は止まらずそのまま強制ロスカットになる。

私が使用したEAは「ナンピンマーチンゲール」と言うプログラムが入った物です。

ナンピンマーチンゲールには損切りはありません。
今持っているポジョンから少し逆に動く度に2倍のロットで注文が加算されていきます。
そうすることによって少しの戻りでプラスになり決済されるので、1日の取引量がとても多くなります。

とりあえず逆に動いた後にマイナスからの少しの反発を利用して一気に回収していくスタイルです。

初めは最低lot数(1000通貨)で取引していたので1日5000円づつくらい増えていました。

資金が溶ける前に毎週利益分を回収するといったことを繰り返します。

一見簡単に放置で稼げる素敵な打ち出の小槌のように見えるこのEAにも大きな弱点がありまして、一気に下落もしは上昇してしまうと鬼のようにlot数だけが膨らんで一気に証拠金が膨らんでロスカットされてしまいます。

ラッキーで稼いでいたなんて知らない私は調子に乗って倍稼げるようにと、lot数を倍にして寝てしまいました。

ちょうどその日、普通の人は絶対にEAの稼働を止める第一金曜日でした。

第一金曜日の夜は「米国雇用統計」の発表があります。

大きく値が動くその日に一方的な下落を受けてしまい、朝起きると私の資金はマイナスに振り切ってロスカットになっていました。

証拠金に対して大きすぎるロット設定での運用を開始すると、自動売買の機械的な取引と相まって一瞬にして資金を失ってしまい、大損してしまう事態にもなりかねない。
レバレッジをかけられるのはFXの魅力の一つではあるが、調子に乗ってハイレバレッジでの取引をしないように注意しなければならない。ナンピンのようなロット数が嵩むロジックの自動売買ツールを採用するなら尚更である。

FX自動売買で大損を回避するには

如何だっただろうか。FX初心者でも始めやすい自動売買ではあるが、その仕組みを充分に理解する事、そして何より適切なレバレッジでの取引を行うことの重要性を理解していただけたのではないだろうか。

それでは、ロット設定を適切に行い、適切なレバレッジで自動売買の運用をすることにより、着実な利益につながった体験談を見てみよう。

2020年初めからの運用で危機が二回ありました。一つは2020年3月のコロナショック、そしてもう一つがアメリカ大統領交代までダラダラ続いた円高ドル安です。
とくにコロナショックの時は有効証拠金が約8万円まで減ってしまう状況でしたが、どちらの危機もその後に値動きが反転がして逆に大きく利益を伸ばすことができました。
利益を出すには、口座を維持できるだけの証拠金が必要で、十分な証拠金さえあれば危機を大きなチャンスに変えることができると痛感しました。

このように、証拠金に余裕を持たせていれば、想定外の急落時にもロスカットになる可能性や大損してしまう可能性を極めて低めることが出来る。

そうすると、冒頭でも触れたFX自動売買のデメリットを抑えた上で、メリットを最大限に享受することが可能となる。

FX自動売買では、レバレッジ管理を徹底したトレードを心がける事が大損を回避するために最も大事なポイントと言えるだろう。

この記事を書いた人
「投資の知恵袋」編集長 shima
「投資の知恵袋」編集長 shima

2018年から株・FX・仮想通貨取引に参入しているプロトレーダー兼「投資の知恵袋」編集長。
東京大学大学院を2004年に終了後、大手ITベンダーを経て、その後2社を起業し、成功に導く。特技はコンシュマー向けWEB/アプリメディア開発、および、FXトレード。

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