トルコリラで大損する原因とは何か!最大200万円超えの大損体験から分析

トルコリラで大損した実際の体験談をもとに、どうしたら大損しないのかについて分析する。

トルコリラ大損パターン~スワップポイントの高さのみに目がくらみ大損

低金利が長期化している日本では、トルコリラや南アフリカランドといった高金利通貨に魅力を感じる人も多い。「高金利通貨に投資してスワップポイントを稼ぎたい。」と考える投資家も少なくないだろう。しかし、相場状況を分析せず、安易に高金利通貨に手を出して失敗するFX初心者が後を絶たない。

ここでスワップポイントについて簡単におさらいしておこう。スワップポイントとは、通貨の金利差が毎月もらえる仕組みのことで、例えば、FXでトルコリラ/円でロング(買い)のポジションを持った場合、トルコリラと円との金利差が毎日もらえる。
もう少し詳しく解説をすると、FXでトルコリラ/円のロングポジションを持つということは、円を借りてトルコリラを買うという事であり、したがって、トルコリラと円の金利差がもらえるのである。

ここでは、FX初心者がスワップポイント目当てにトルコリラに投資して大損してしまった体験談を見てみよう。

FXを始めた当初に為替変動による利益狙いで大損してしまい、それならとスワップ狙いのトレードに手を出しました。

軍資金は50万円で、スワップ金利が高いトルコリラを買いポジションを50万通貨ほど長期保有することにしました。
*他にも、ブラジルやメキシコペソにも少し手を出しました。

保有後は特に為替変動に大きな波はなく、毎日1000円単位でお金が増えていくことに満足していてこれなら前みたいに失敗することはないと気楽に過ごしていました。

しかしそんな日々も長く続かず徐々に下がっていくトレンドグラフ、マイナスになっていく含み損に焦りを感じ始めたは4月中頃で、6月あたりに持ち直したのですが8月初めから一気に下がり始めます。

利益は順調に増えていくのですが、それ以上に含み損が一気に大きくなり、損切りする勇気が出ず、だらだらとマイナスになり続け、結局9月ごろ、自身2度目の強制ロスカット。

結果的に20万近い資金を溶かしてしまいました。

2014年以降のトルコリラ円の為替チャート(月足)を見てみると、トルコリラは2014年12月に54円を付けて以降、一貫して下落傾向が続いていることがわかる。このような相場状況の中、スワップポイントが高いという理由だけでトルコリラを買うのは、大事な資金を失うリスクが非常に高くなる。

トルコリラ円チャート(週足)

トルコリラ大損パターン~無限ナンピンで大損

FX初心者が陥りやすいのが、含み損を抱えながらも損切できずにナンピンを繰り返してしまうパターンである。自らの手で損失を確定させることは、人間の心理的にも非常に難しいことだが、失敗を認めず損失を確定しないまま放置することは、さらなる大きな含み損を抱えてしまい、結果大損に繋がる。

まず、損切できずにナンピンし続けてしまったトルコリラ大損体験談について見てみよう。

当時トルコリラ円は1トルコリラ30円から31円の間を推移しておりました。

スワップポイントが高いのが魅力で今後トルコリラを買う人が増えていくと予想されてトルコリラの価値が上がっていくとの噂もあったため、ここが人生の勝負所だと勘違いし大金をつき込んでしまったのが失敗でした。

以前から投資では大損をしていたため自分の中では今回のトルコリラの取引は慎重におこなっているつもりでした。

レバレッジも2倍に抑えたためトルコリラが18円まで下がらなければロスカットされない計算です。

そんな事態にはならないだろうと油断していたら、エルドアン大統領の失策やトルコ、アメリカ問題等でトルコの信用が失われていきトルコリラの価値も段々と下がっていきました。

日に日に価値が下がっていくトルコリラにイライラしながらもいつかは戻るだろうと信じポジションを増やしていきました。
下がる度に1ポジション、また1ポジションとそれでも下がり続けるトルコリラに含み損はどんどん大きくなっていきました。

そして運命の2018年8月一気に1トルコリラ16円を切る勢いでトルコリラの価値が落ちていき、今まで蓄えたスワップポイントも焼け石に水の如く強制ロスカットされてしまいました。

続いてドルコスト平均法を駆使しながらも、ナンピン買いを続けてしまったトルコリラ大損体験談を見てみよう。
なお、ドルコスト平均法とは、ある金融商品に対して予め定めた期間毎(例えば1ヵ月毎)に同じ金額買い続ける手法である。

FXで高金利通貨として知られるトルコリラ円に投資しました。2015年4月頃のことで、1トルコリラ45円程でした。

ドルコスト平均法的なナンピン買いをして長期保有すれば、いつかは平均取得価格を上回ると根拠なく信じていました。

他の通貨を見ても、ある一定の幅(ドル円なら80~120円)を行き来していたので、トルコリラ円も長期的には同じような値動きをすると信じていたのです。

しかし、実際にはトルコリラは下がり続ける一方でした。平均取得価格38円程度から10円以上も下がったとき、私の心は折れて保有していた40,000前後のトルコリラ通貨をやっと損切りすることができました。

スワップポイントがあったので実際の損害は違いますが、為替差損で40万円ほど損しています。これは私の給与2ヶ月分に相当します。

下落トレンドが鮮明なトルコリラを何も根拠がなく「いつか上がるだろう」と信じ、ナンピンし続けるトレードは、いわゆる「お祈りトレード」と呼ばれるもので、このようなトレードを繰り返していると、最終的に資金が枯渇して為替市場から退場し、大損に繋がる。

自分自身で為替相場を分析し、損切ポイントを明確にした上で、根拠をもって取引することが何よりも重要である。

トルコリラ大損パターン~ハイレバレッジで大損

少ない資金で大きな額の取引を可能にするレバレッジは、FXの大きな魅力である。しかし、レバレッジのメリット、デメリットをしっかり理解した上でトレードしている投資家は少ない。しっかり理解しないまま取引して大損してしまうFX初心者が後を絶たない。

具体的なハイレバレッジ取引でのトルコリラ大損体験談を見てみよう。

トルコリラ円のスワップポイントはとても高いので、不労所得で生活したいと思いました。

当時は1ロットで1日100円以上もらえていたので、42ロット(42万通貨)保有して、その後ロットを増やしていき、月に30万円の不労所得を構築しようと試みました。

結果は、2018年8月10日のトルコショックでトルコリラ円の買いポジションが全てロスカットされました。

当時のトルコはアメリカと非常に仲が険悪で、それにより起こりうる暴落リスクを考慮していなかったことが最大の原因です。目先の高額なスワップポイントに目がくらみ、十分なレバレッジにしておかなかったことが強制ロスカットにつながりました。

当時は約200万円で100ロット(100万通貨)を保有していたので、今思えば危険極まりない投資の仕方でした。

2018年12月上旬に、スワップポイント狙いでトルコリラ円を購入(ロングポジション)しました。

2018年12月下旬にかけて、含み損が10万円程度で推移しており、12月の最終週にトルコリラが20円台から17円台に急落をした際、1時間とかからず含み損が10万円から50万円に膨らみ、ロスカットにひっかかりました。

証拠金を60万円ほどしか入れておらず、ロスカット後には10万円しか残らないという結果になりました。レバレッジをかけ過ぎたと反省しています。

ハイレバレッジ取引は、為替相場が思惑通りに動けば大きな利益を生むが、思惑と逆方向に動いたら一気に資金が無くなってしまう非常にリスクの高い取引方法である。特に為替相場の動きが読めないFX初心者には、難易度が高い取引方法である。

トルコリラ大損パターン~資産フルベットで大損

FXにおいて資金管理は、資金が枯渇しないために重要なウェートを占めるものだが、資金管理をしていない、もしくは資金管理を知らないというFX初心者が少なくない。資金管理を怠ると資金があっという間に枯渇して大損してしまうリスクが高くなるので注意が必要だ。

ここで、実際に資産管理を怠ってしまい大損してしまったトルコリラの大損体験談を見てみよう。

トルコリラは、他通貨に比べて証拠金が少なくても取引ができ、小遣い制だった自分でも取引することができた。

また、1ロット(10000通貨)あたりのスワップポイントが45円あり、当時の通貨の中では一番大きく、その日のジュース代やランチ代を稼いでる人がSNS上で見受けられ、自分もできると思ったため。

さらに、その時によく見ていたSNSでFIRE(*)や不労所得で自分の自由なお金を増やす、といった記事などを読み、手っ取り早く大きい利益がでそうなFX取引を始めた。

(*)financial independent retire early の頭文字で、早期退職したり、自分の好きなことをするためにフルタイムの仕事をやめて、やりたいことをするようなライフスタイル

暴落前の終値(15円)前後で金曜日を終え、その時点のレバレッジが約5倍。自分の手持ちの資金をフルインベストメントにて投資しており、追加入金ができる状態ではなかった。

結果、週明けオープン前にトルコ中央銀行総裁の更迭、オープン、大暴落。先週終値で2円以上の下落。その時点で追加入金もできる状態ではなく、損切りにて損失確定。

高いスワップポイントだけを頼りに、下落が続いているトルコリラに対して、自己資金を全額投資している。
資金管理を全く行わずにトレードして失敗する典型のパターンだと考えられる。

トルコリラでの大損を回避するためにどうしたらよいか

そもそもなぜトルコリラのスワップポイントは高いのだろうか。トルコリラは高金利通貨として有名だが、高金利通貨には高金利である理由がある。トルコリラは国内政情不安やインフレによる通貨価値の減少といったリスク要因が他の通貨に比べ多いため、為替相場の変動が非常に激しい通貨である。トルコリラに投資する場合、このことをまず抑えておこう。

大損体験談を振り返ってみると、全ての事例において高いスワップポイントを得ることばかりに目がいってしまい、為替相場の状況をしっかり分析することなく投資をしている。

トルコリラの直近10年間の値動きを見てみると、一貫して下落傾向が続いていることが分かる。「一貫して下落傾向が続いている」という認識が非常に重要で、下落基調にある相場状況の中でトルコリラを買うには、これ以上下落しないという見通しや根拠が必要であり、安易にスワップポイントが高いという理由だけで投資すると大損する可能性が非常に高くなるので、きちんとした分析を行い根拠のあるトレードを心掛けたい。

次に、目先のスワップポイントに惹かれ投資したものの相場が予想に反し逆行し、失敗したと思いながらも、ずるずると損切りできず、最終的に強制ロスカットされ、結果大損してしまうケースがよくみられる。強制ロスカットを避けるためには、余裕資金内で投資する等の資金管理を行う習慣を身につけ、特にトルコリラのような新興国通貨の場合はレバレッジを低く抑える事が重要である。

以上をまとめると、トルコリラでの大損を回避するためのポイントは次の2点。

1.周囲の意見や高いスワップポイントに安易に流されず、自分自身でチャートを用いた相場分析を行うこと
2.資金管理及びレバレッジ管理を徹底すること

これらの点に注意した上で、トルコリラへの投資を考えたい。

この記事を書いた人
「投資の知恵袋」編集長 shima
「投資の知恵袋」編集長 shima

2018年から株・FX・仮想通貨取引に参入しているプロトレーダー兼「投資の知恵袋」編集長。
東京大学大学院を2004年に終了後、大手ITベンダーを経て、その後2社を起業し、成功に導く。特技はコンシュマー向けWEB/アプリメディア開発、および、FXトレード。

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