投資信託の失敗例8選!初心者がはまる失敗パターンを徹底解説

投資信託で、特に初心者が失敗する5つのパターンを実際の失敗例を通して徹底的に解説する。

自分自身で良く調べず、他人の話を鵜呑みにした投資信託失敗例

最近、老後の年金に対する不安やコロナウイルスによる不確定な未来への懸念から「投資」や「資産運用」が注目を集めている。
だが、「周りで流行っているから」、「有名な投資家がこう言っているから」と言った理由で投資を始めることは失敗するリスクが高い。自分で調べず、他人の話を鵜呑みにしたことで投資信託の失敗例を2つ見てみよう。

まとまった貯金があり、今後に活かせたらと銀行に相談に行きました。担当者から新興国は勢いがあり、ブラジルはオリンピック開催が目前で、狙い目ですと勧められ、毎月配当金ありの投資信託(ブラジルボンドオープン(毎月決済型))を、基準価格7,505円の時に一括で購入(400万)しました。

結果的には、4年半後に基準価格4,902円の時に売却したので、確定損は139万円程度となり、その間に受け取った配当金は97万円程度でしたので、約42万円の損失となりました。

米国で政権交代が行われた2020年末から2021年1月頃に、個人投資家界隈で注目されていたETFがありました。

Twitterで株に関する情報を集め始めたばかりの私は、あまりの盛り上がりに驚くとともに、新しい時代の始まりと未来に期待をして試しに10株、35,000円程度購入しました。

購入してしばらくはうなぎのぼりに株価は上がり続けましたが、ある時を境に急に株価が下落し、戻ることもないまま-30%ほどになったタイミングで手放しました。

今回損をした理由は以下の4つです。
投資対象をよく調べずに購入したこと。
twitter上での他人の購入報告を見て、購入を決めたこと。
個別銘柄ではなくETFだったので、ある程度安定したパフォーマンスがあるだろう、といった思い込みがあったこと。
売買するルールを定めていなかったために、下がり続けてもなかなか手放すことができず、さらに損失を増やしたこと。

2020年末から2021年2月頃までは値上がり幅が大きい小型株も多く、市場全体が加熱気味の相場で、莫大な利益を自慢するTwitterアカウントもたくさん存在していました。

今振り返ると、自分も儲けたい気持ちが大きくなり、自分が投資をする目的を忘れてしまっていたように思います。

重要なのは「投資をするのはあくまで自分であって他人ではない」ということ。
知識がないから知識を持っている人の言う通りにしても、負けたときに損するのは自分だけであるし、大きな含み損を抱えてしまう等の想定外の時には、取引根拠が薄いために右往左往してしまい、正常な判断ができなくなってしまう。

また、知識がないと知識人に騙される、カモにされる危険性もある。自分の資金で購入する投資は自己責任である。そのため自分でよく調べて適正なリスクを取ることを心掛けることが大切である。

逆張りでの投資信託失敗例

投資信託において「逆張り」と呼ばれる、今は価値が低い、価格が安い商品を買って将来の価格高騰を狙うという投資手法は初心者にとっては良い選択とは言えない。逆張りでの具体的な投資信託失敗例を見てみよう。

自分は個別株投資を行いたかったため、割安株投資中心で、基本的な投資スタイルは逆張りで株式投資を行っています。つまり株価が下がった銘柄を買って、さらに株価が下がることがあればそこから買い増しを行うという方法でした。

投資を始めてしばらくするとディーエヌエー株が徐々に株価を下げていきました。ガラケーのゲームからスマホゲームに市場が大きく変動しているのにディーエヌエーはついていっておらず、売り上げが減少していったからです。しかし、ディーエヌエーは無借金経営であったこと、さらに売り上げが落ち込んでいるといっても赤字ではなかったことから倒産することはないだろうと考え、逆張り投資、ナンピン買いを継続していました。

すると任天堂との業務提携が発表され、なんと株価はストップ高です。これは本当にうれしい経験でした。20万円は利益が上がったと記憶しています。株価が下がったら買い増しを行う方法は間違えないんだと間違った確信を得てしまうことになります。

2014年からですが、アメリカでシェールオイルを採掘することが可能となり、原油価格が暴落します。私は大きなチャンスだと思いました。

原油に投資する商品はいろいろあると思いますが、私は短期投資用のドバイの原油価格の2倍の値動きをするドバイ原油先物ブル(2038)という商品を購入します。チャートを見た際に下がり方が大きかったからです。そして株価が下がっては買い増しを続けて、投資した総額は160万円にもなっていました。

しかし原油の下落は止まりません。1日に20万円以上損失を出す日が数日続き、気になって仕事も手につかなくなってきました。冷静な判断ができなくなってしまい、ほとんど底値で売ってしまい、160万円が20万円になってしまいました。140万円の損失を出してしまいました。

2014年後半から2015年末にかけての原油(ドル建て)の月足チャートを見てみよう。110ドルから30ドル程度まで、1年半にかけて1/3以下になっているのが分かる。

2014年後半から2015年末にかけての原油(ドル建て)の月足チャート

上記失敗例では、価格が下落している最中に近い将来必ず上がると勘違いをしたことで大きな損失を出してしまった。

投資信託は様々な金融商品(株や債券、コモディティなど)を1つにした言わば「投資のおまとめパック」のようなものなので、そもそも高い利益を出すというより利益は低いが安定して結果を出すための投資である。

その投資信託で価格が低いから買う、という手法そのものが必ずしも正しいとは言えず、投資信託銘柄を選ぶうえで重要なのは「ローリスク・ローリターン」が守られていること。堅実な資産運用として初心者がやるべき投資は投資信託で年に数%の利益を長期で出し続けることである。

含み損に耐えきれなかった投資信託失敗例

投資信託初心者に意外と多いのが、購入した投資信託が日に日に下落していくことに耐え切れず売却してしまい損失を出してしまう失敗例である。含み損に耐えきれなかった具体的な失敗例を2つ見てみよう。

私でも簡単に始められる資産運用はないかと考えていたところ、普段使っているpaypayで運用ができることを知りました。

お金を支払ったときにもらえる還元分を資産運用に回してくれるので、自分のお金を投資に回すことはないし増えたらラッキーくらいに思い軽い気持ちで始めました。

最初はスタンダードコースで、2021年2月からやめるまで(2021年3月)はチャレンジコースでした。

始めたころは順調でしたが、コロナ禍ということもあってか、下がっていくことのほうが多くなり、追い打ちをかけるように今年の3月に株価が落ち、結果的に損失となりました。

やめたきっかけとしては、株価がどんどん落ちていくことに不安を感じ、これ以上損をするくらいならと思ってしまったためです。

もう少し気長に待っていたら、株価が上がった時に利益になっていたかもしれません。

その後、上げたり下げたりと一進一退を続けていたが、2021年3月のコロナ禍での大暴落。日本中いや世界中を震撼させた大暴落がおきた。

いやいや、どこかで下げ止まるはずと期待するものの34000円台まで下落。ここでピンチはチャンス!と考えられたならば今頃かなりの含み益になっていたはずだが、我慢ごっこに負けてしまったのだ。結局、売却直後に反転上昇するという何とも情けない結果となった。

今回の失敗理由は、5年後、10年後といった長期的な運用で考えられなかったことだと思う。

投資全般において、必ず勝てる、利益が出せる投資は存在しない。未来が完璧に予測できない限り、勝つときもあれば負けるときもある。

ただ、負ける確率を低くする方法も投資にはある。その1つが「長期投資」である。

数日や数か月といった短期的な投資ではなく、5年、10年、20年といったスパンで長期投資をすることで、その時々では下落して損失を出しているが長期で見れば買った時よりは利益が出ているという状態が作れる。投資信託はローリスク・ローリターンな株式投資であるため、長期で持てば持つほど利益を出す確率は上がっていく。

コロナショック時の日経平均の週足チャートを見てみよう。日経平均は24000円代から16000円代まで約1ヵ月で暴落しているのが分かる。

コロナショック時の日経平均の週足チャート

「コロナ禍だから下がっていき、含み損に耐えられなかった。」といった上記の失敗例ではコロナはいつかは終息し、経済も安定していくという長期的な視点から投資ができれば売却することはなかった。実際、コロナショックでの急落後に日経平均は急回復している。
長期投資として将来の資産としての投資をすることが利益を出しやすくする方法なのである。

手数料を軽視した投資信託失敗例

投資信託を運用するにあたり軽視されているが、実はとても重要な費用がある。

それが「手数料」である。信託会社と呼ばれる投資信託の中身(銘柄や運用方針)を決めている会社に対して投資家は手数料を支払う必要がある。この手数料を数%だから、と軽視してしまった失敗例を見てみよう。

新卒入社した銀行の資産運用担当となり、勉強のために同行で販売していた毎月分配型の投資信託を購入しました。
当時は特別な理由もなく、1番の売れ筋商品を上司に勧められるがまま購入しました。

購入したのは、月桂樹(高金利先進国債券オープン(毎月分配型))という商品です。

結果確定損が発生しました。(分配金や手数料を加味した最終損益-1500円)

1番の失敗要因は手数料の高さです。

ネット証券等で調べれば手数料の無い商品も多くあります。しかし当時は「なんとなく馴染みのあるところで」という安易な考えにより、銀行に手数料を取られる結果になってしまいました。

手数料は事前によく調べる必要があると思います。

投資信託を購入する時は、実店舗のある銀行、証券会社で購入するより、実店舗がないネット銀行、ネット証券で購入することを強く推奨する。
なぜなら、実店舗の銀行や証券会社ではそこで働く人の人件費が発生しているため、銀行側は自分達の利益を出すために手数料の高い投資信託を買うようセールスしてくるからだ。
商売としては当然のことなので責めることはできないが、投資家としては手数料は利益にならない無駄な費用でもあるため、できるだけ少ない額の方が良い。

ネット銀行、ネット証券なら店舗がない分、費用がかからないため手数料の高い銘柄を勧めて来ることもないし、購入できる銘柄数も銀行より格段に多い。

ネット銀行、ネット証券で投資信託を購入することの方が賢い選択である。

レバレッジをかけてしまった投資信託失敗例

レバレッジをかけた取引とは、実際の投資額の2倍、3倍といった倍率の取引をすることで利益が出ればその倍率分、多くの利益が出せるという投資手法がある。
稼げる分、リスクもある手法であり、レバレッジをかけて失敗した具体的な投資信託失敗例を見てみよう。

2020年に入り、投資に慣れてきた頃、よりリターンの高い投資先はないかと探している時に見つけたのがSPXLでした。

ご存じの方も多いと思いますがS&P500の3倍の値動きをするのがSPXLです。アメリカ経済は、長期的に成長しています。長期にわたり利回りが高いのがS&P500です。S&P500株価が上がればその3倍上がるのがSPXLという事です。

10年後、20年後に億万長者も夢ではないと思いました。2020年1月に早速300万ほどSPXLを特定口座で購入しました。

あとは、株価が上がるのを待つのみと思っていました。ところが悪夢のコロナショックが起きました。

2週間足らずのうちに株価は30%以上暴落しました。パニック状態になり狼狽売りに走ってしまいました。

何が起きたかわかりませんでした。二度とレバレッジETFには手を出してはいけないと思いました。

投資をする上で重要なマインドに「リスク許容度」というものがある。リスク許容度とは、投資には負けるときもあることを理解した上で「自分はどれくらいの額なら損失を出しても平気なのか」を決めることである。

レバレッジをかけることは投資初心者にはおススメできない。なぜなら自分のリスク許容度を把握せず、稼げることばかりに目が行ってしまい、どんどんリスクを高くする人が比較的多いからだ。
投資をする前に、投資資金が0円になっても生活はできるのか、損失が出ても精神的ダメージは少なく済むかを考えた上で投資先、投資額を決めることが重要である。

投資信託で失敗を回避するためにどうしたらよいか

投資信託は個別株投資やFXと比べて、比較的ローリスクローリターンである。なぜなら1つの投資信託で複数の銘柄を分散して購入しているのと同義だからである。

投資において重要な失敗しない3つの決まりがある。
「分散投資」「長期投資」「積み立て投資」の3つである。
このやり方を守れないと利益が出ない可能性が高くなる。その失敗例の1つを見てみよう。

2019年10月くらいから、2020年1月にかけて日経平均株価にに連動する日経225を一株あたり、22000~24000円程あたりで、合計21株ほど購入した。

長期的に考えると、上がると思っていたため今後上昇していくのを待ち、タイミングをみて利確しようと考えていた。

長期的に保有するつもりだったが、2020年の3月あたりに、一気に16000円台くらいまで暴落してしまった。

原因はコロナウイルスによるもので、私はこれから日本株はまだまだ暴落するかもしれないと思い、保有していた日経225を全て手放し、投資先を米国株のETFへと変えた。(米国がなんとなく日本より安全だと思ったから)

その日経225を手放したタイミングがたしか17000円台だったため、約10万円程の損失となった。

このケースだと「長期投資」が守れていなかった。長期で投資というスタンスを崩していなければ、先のチャートでも見た通り、結果として、コロナショック前以上に日経平均は上がっている。
一時の利益や損失ではなく将来の利益のために投資をするというマインドが投資信託には必要である。

冒頭で紹介した失敗しない3つの投資「分散投資」「長期投資」「積み立て投資」では投資信託を購入する時点で「分散投資」はできている。
あとは短期ではなく長期的に利益を獲得するための視点を持って投資する「長期投資」。
そして、一度に投資可能額の全額を投資するのではなく、「積み立て投資(毎月一定額で投資を続ける)」をすることで投資結果を平均化することができる。

この3つの投資原則を守り、投資信託を購入することが失敗を回避する方法と言える。

この記事を書いた人
「投資の知恵袋」編集長 shima
「投資の知恵袋」編集長 shima

2018年から株・FX・仮想通貨取引に参入しているプロトレーダー兼「投資の知恵袋」編集長。
東京大学大学院を2004年に終了後、大手ITベンダーを経て、その後2社を起業し、成功に導く。特技はコンシュマー向けWEB/アプリメディア開発、および、FXトレード。

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