信用取引の失敗談7選!最大300万円の失敗談から失敗を防ぐためのヒントを分析

実際の失敗談について触れながら、信用取引で失敗しないためにはどうしたらよいのかについて分析する。

信用取引の特徴

信用取引とは

まずはじめに、現物取引と信用取引について復習しておこう。

現物取引とは、手元の資金の範囲内で株式を購入する取引を指し、一般的な株式投資の取引方法である。
(例)元金が20万円の場合、1株2000円の株式を100株購入できる

他方、信用取引とは、現金(もしくは他の株式)を担保として証券会社に預けて株式を売買する取引方法である。信用取引を利用することで、手元の資金の最大約3.3倍までの株式を購入することができるようになる。
(例)元金が20万円の場合、最大3.3倍の約66万円分の株式を購入することができ、1株2000円の株式を330株購入できる

信用取引を使うメリット

現物取引は実際の資金分しか株式を売買できないが、信用取引では手元の資金の約3.3倍まで取引が可能になる。これにより、株価の高い銘柄を購入することができたり、欲しい株式をより多く購入することができるようになる。

また、株式を買うことも売る(=空売り)こともできるため、株価の上昇局面でも下落局面でも利益を狙うことが可能になる。

信用取引を使うデメリット

信用取引は実際の資金よりも大きい金額での取引になるため、株価の変動によっては自身の許容範囲以上の損失を被ってしまう危険性が伴う。

また、「追証(おいしょう)」と言って株価の下落が一定の水準を超えると追加の保証金を入金しなければ強制的に株式を決済されてしまう。この追証によって実際の資金より多くの損失を出した場合、その分は借金として残りを返済する義務が生じる。

加えて、信用取引には返済期限が設けられておりその期限は180日となっているのが通常である。

信用取引の失敗談~急落に巻き込まれて大損

それでは、具体的な信用取引での実際の失敗談を見ていこう。

信用取引は実際の資金の最大約3.3倍を動かすことができるため、利益が増えるスピードも損失が増えるスピードも倍増する。

急落に巻き込まれてしまった場合は、もの凄いスピードで損失が増えていくため、平常心を保てなくなり、大損につながってしまう。

具体的な急落に巻き込まれてしまった信用取引の失敗談を見てみよう。

元々はマネックス証券で現物取引のみ行っていましたが、空売りをやりたい気持ちから楽天証券で信用口座を開設しました。

その際に、少し欲をかいて信用取引(買い)をやってしまったのですが、その直後にコロナショックで株価大暴落が起きてしまい、すごい勢いで損失が膨らんだので、お金が無くなるどころか借金を背負うかもしれない恐怖から損失を確定しました。

今回の最大の失敗要因はやはり信用取引を行ったことです。

現物取引であれば、追証や6カ月の返済期限を恐れずにもう少し冷静な取引ができたのではないかと思います。
ザッパラスの現時点の株価は私の購入単価を超えていますので、現物取引であれば利益を出せていたかもしれません。

コロナショック時の日経平均の週足チャートを見てみよう。日経平均は24000円代から16000円代まで約1ヵ月で暴落しているのが分かる。

コロナショック時の日経平均の週足チャート

コロナショックのような株価の急落局面では、追証の発生によって借金を背負う危険性もあるため、冷静な対応ができなくなってしまうので、要注意である。

続いて、急落時に逆張りをしてしまい、ピンチに陥ってしまった信用取引の失敗談を見てみよう。

当時は逆張りを好んでおり、大きく下げた銘柄のリバウンドを狙っており、世界同時株安だったのを逆張り的に複数銘柄エントリーしました。

結論からいうと、2018年12月25日に、クリスマスショックで64万円を損切りしました。

早めの損切りを実施できていれば大きな損にはならなかったでしょう。
暴落の中で正気を保てなくなっており、暴落途中にポジションを大量にとっていました。

明日こそは反発すると期待していましたが、これ以上リスクを取るわけにもいかずに損を確定させました。
ポジションも膨らんでいた為、追証からの強制決済は避けなければなりませんでした。

時が経ち、冷静さを取り戻してから、その時を振り返れば、いかに自分の判断が愚かな行い(特に暴落途中にポジションを大量にとったこと)だったかがわかります。

2018年12月のクリスマスショック時の日経平均の日足チャートを見てみよう。

2018年12月のクリスマスショック時の日経平均の日足チャート

このような急落時に信用取引でレバレッジをかけて逆張りをするというのは、雪だるま式に含み損が増えてしまう可能性があり、追証につながってしまう危険性が高まる。
信用取引での逆張りは、特に株式投資初心者には全くお薦めできない。

また、急落時に追証や大損につながらないようにするためには、傷が浅いうちに損切りをする必要性があり、株式購入時に損切りについても予め念頭においておくべきである。

信用取引の失敗談~空売りで失敗

株式の売買には買いと売りがあるが、一般的には売りの方が難しいとされている。

その最たる理由の1つとして「株価には上限がない」ということが挙げられる。株価は日々上下するが、株価の下限は0円でありマイナスになることはない。
一方、株価には●●●円までという上限はないため、理論上はどこまで上がってもおかしくない。

そのため空売りは損失がどこまで広がるか想像が難しく、上昇が続くと損失拡大の恐れから損切りをしてしまいやすくなったり、「そろそろ下がるだろう」という思い込みから傷口を広げてしまったりする恐れがある。

それでは、具体的な空売りによる信用取引の失敗談を見てみよう。

発表直後の株価上昇に合わせて株価の調整を鋳込んだ空売りを行い、上昇局面が続いたため、損切をしました。

最大の理由は空売りの時期が早すぎたことです。

トレンドの変化を観察する前に勘で「すぐに下げるだろう」と判断してしまいました。急騰した際にボリンジャーバンド(株価指標の一つ)の適性値から大きく逸脱していたためです。

確実を期すのなら、もう少しトレンドの変化を見極めてから投資判断を下すべきでした。

また、空売りは現在練習中の慣れない投資手法であり、どの程度の期間保有するか、どこで損切をするか、といった戦略が曖昧だったことも損失を広げる原因となりました。

空売りの失敗について告白します。信用売り(空売り)を試してみようと思い、銘柄を探していると、コスモス薬品を見つけました。

その前になぜ空売りをしようと思ったのかというと、一般的に上がっていく速度より、下落するスピードが速い、すなわち、手っ取り早く利益を手にしようと思ったわけです。

チャートを見てじわじわ上昇していた銘柄で、もうそろそろ天井だという根拠のない目論見と、信用買いの割合が異常に高かったのが挙げられます。

たしか4000円台から売り始め、株価は5000円台に、何かおかしい?そこでまた100株追加売り、そして株価は6000円台に。これは明らかに相場は間違っている(これ相場あるあるです、間違っているのは明らかに自分なのに相場のせいにしてしまう)
あろうことか私は、暴落を夢見て追撃の売りをいれてしまったのです。

そして株価7000円台で怒りの売り増し、積極果敢に売り挑んだ戦いは8000円台で幕を閉じました。
大波に飲み込まれ海の藻屑と消えて行きました。

コスモス薬品株の2012年~2014年の急騰チャート(月足)を見てみよう。

コスモス薬品株の2012年~2014年の急騰チャート(月足)

このような長期にわたる急騰局面で、空売りをしかけていったら、大損してしまうのも無理はない。

株価には上限が無いので、空売りは無限大の損失の可能性を秘めている。株価の天井が分からないのが空売りの怖さであり、したがって、空売りは信用取引の買いよりもメンタルを揺さぶる危険性が高まる。

株式投資初心者は安易な空売りは絶対に避けるべきである。

信用取引の失敗談~返済期限の影響で損切り

信用取引には180日以内という返済期限がある。
*180日以内というのは、制度信用取引の場合で、一般信用取引の返済期日は証券会社に依ります。

現物取引の場合株式は半永久的に保有していても問題ないが、信用取引には取引の期限が定められている。そのため、信用取引は短期的な株価の上昇・下落場面で大きな利便性を発揮するが、長期的な運用をする場合はその期限を踏まえて売買を検討する必要がある。

それでは、返済期限の影響で損切りに至ってしまった信用取引の失敗談を見てみよう。

2018年2月に三井金属株を期限付き信用取引で約1千万円分購入(レバレッジ3.3倍)。

当時の株価は6000円程度で、購入後2日は順調に上がっていたものの3日目に市場全体での大暴落があり1日で50万円程度の含み損を抱えることになりました。

その後早めにロスカットすればよかったのですが踏ん切りがつかず、その間も株価は下がり続け、最終的に期限ギリギリの8月に株価4000円弱のタイミングで精算。凡そ3百万円の損失確定となりました。

買値は720円で、そこから株価は上昇し800円台に突入したが、9月下旬より、コロナの第二派がきて緊急事態宣言によるスポーツイベントやライブイベントなどが中止。

東京五輪の開催も危ぶまれるといったニュースがでてから、週足でみて10月には大きな上髭をつけた陽線が形成される。

それ以降株価は段々と下がっていき、押し目かとも思われたが、次第に出来高も細り、しこり玉もできたため、しばらくは上昇の兆しはないと判断し620円で損切りとした。

現物であれば業績や財務などは問題はなく、長期の目線で保有はできたが信用取引の期間内での回復は見込めないというのが一番大きい要因であった。

返済期限ギリギリまで損切りの決断ができない場合、返済期限によって強制的に損失が確定されてしまう。
現物取引と違って返済期限があることが、特に株式投資初心者にとって、信用取引を難しくする要因の一つとなる。

信用取引の失敗談~資金管理に失敗して大損

信用取引は手元の資金量の数倍の金額で運用することになる。
そのため、資金の変動幅も現物取引の数倍になってしまうため、信用取引を多く利用していると、何かの銘柄が急落した際に想定以上に含み損が増え手元資金が減ってしまい、買いたかった株が買えなってしまったり、追証を回避するために他の株を手放す必要性が生じたりしてしまい、対応に追われる危険性がある。

資金管理に失敗した具体的な信用取引の失敗談を見てみよう。

兼ねてから信用取引を利用していたので、7,300円(1株)を目指して1株6,869円で400株買い建てにて購入しました。

他の銘柄で大損をしそうになり、その銘柄も信用取引で取引していたため、ロスカットを逃れるために買い増そうとして、急いで花王株を売却をしてしまったことが損失の理由です。

信用取引をする際は、余力を残して取り引きしなくてはという教訓ができました。

資金管理は、株式投資に限らず、全ての投資において非常に重要である。
特に株式投資初心者は、信用取引を行う際には、余裕資金の中で行うべきであり、全財産を投入などといったことは愚の骨頂である。

信用取引の失敗を回避するためにどうしたらよいか

信用取引は実際の資金よりも大きな資金を動かすため、現物取引と比べてリターンとリスクが共に増大する。様々な信用取引失敗談を見て来たが、信用取引の失敗を回避するためには以下の4点が重要となってくる。

①現物取引以上の大きな資金変動を想定して、急落時にも傷を浅くするよう、株式購入時に損切りについても念頭に入れておく
②空売りを行う場合は、株価に上限はないということを理解した上で行う(しかし、株式投資初心者にはあまりお薦めはしない)
③信用取引には返済期限があることを踏まえ、どの位の期間、株を持ち続けるのか予め想定しておく
④自身の資金量を把握し、相場がどんな動きをしても冷静に行動できるよう、余裕資金で信用取引を行う

なお、株式投資は現物投資が基本であり、信用取引はいつでも始められることから、株式投資を始めて間もない初心者の頃は現物投資に専念し、経験を重ねてから徐々に信用取引に慣れていくというのが最も堅実な方法だと思われる。

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この記事を書いた人
「投資の知恵袋」編集長 shima
「投資の知恵袋」編集長 shima

2018年から株・FX・仮想通貨取引に参入しているプロトレーダー兼「投資の知恵袋」編集長。
東京大学大学院を2004年に終了後、大手ITベンダーを経て、その後2社を起業し、成功に導く。特技はコンシュマー向けWEB/アプリメディア開発、および、FXトレード。

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